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開始イベント

開始イベント

名前が示すとおり、開始イベントは、特定のプロセスが開始する場所を示します。 シーケンスフローに関して言えば、開始イベントはプロセスのフローを開始するため、それに流入する任意のシーケンスフローを持っていません。シーケンスフローを開始イベントの前に接続することはできません。

トリガー

ビジネスプロセスを開始(インスタンス化)するには、多くの方法があります。開始イベントのトリガーは、その特定のプロセスをインスタンス化する一般的なメカニズムを表示するように設計されています。BPMN 2.0 の開始イベントには、次の10タイプがあります: なし、メッセージ、タイマー、エスカレーション、エラー、補償、条件、シグナル、多重および多重パラレル。

マーカー 説明
モデラーは、イベントタイプを明示しません。また、サブプロセスの開始イベントとしても使用され、その親プロセスによってそのフローが起動がされたとき、そのサブプロセスが開始します。
関係者からメッセージが到着したとき、そのプロセスの開始が起動します。とき、そのプロセスの開始が起動します。
プロセスを特定の日時、または特定の周期(例えば、午前9時に毎週月曜日)で起動するように設定できます。
エスカレーション開始イベントは、サブプロセス内に内包されているエスカレーション・イベント・サブプロセスを起動するためにのみ使用が許されます。
エスカレーション開始イベントで始まるイベント・サブプロセスは、ビジネス・アクティビティの完了を早めるための手段・方策を実装するもので、実行に関し特定制約(締め切り時間など)を課するものではありません。
エラー開始イベントは、サブプロセス内に内包されているエラー・イベント・サブプロセスを起動するためにのみ使用が許されます。
エラーイベントが発生したとき、エラー開始イベントで始まるイベント・サブプロセスが起動され、エラーイベント・サブプロセスを包含しているプロセスを中断します。
補償開始イベントは、サブプロセス内に内包されている補償イベント・サブプロセスを起動するためにのみ使用が許されます。
補償イベントが発生したときに、このタイプのイベントが起動されます。
プロセスは、このイベントが起動される前に完了しなければならないため、このイベントには、そのプロセスを中断しません。
この開始イベントは、例えば、 “新製品紹介ページの日次アクセスが1000を超えた”、または “温度が300℃以上”などの条件式の結果がtrueになったときに起動されます。このイベントが再度起動されるにはその前に、イベントの条件式が結果がfalseになっている必要があります。つまり、条件式の結果がfalseからtrueの切り替わるときに開始イベントが起動します。
別のプロセスからブロードキャストされたシグナルを受信したときに、プロセスの開始イベントを起動します。シグナルは特定の相手先を持つメッセージではないことに注意してください。複数のプロセスが同一のブロードキャスト・シグナルで起動される開始イベントを持つことができます。
これは、プロセスを起動するトリガーが複数あることを示します。それらの内の1つのみがプロセスを開始するために要求されます。他の複数のトリガータイプの内、どれを適用するかは、開始イベントの属性で定義します。
多重パラレルイベントは、イベントサブプロセスを起動するトリガーが複数あることを示します。それらのすべてが、イベントサブプロセスを実際に開始するために要求されます。

中断と非中断

この属性は、イベント・サブプロセスの開始イベントにのみ適用されるため、他の開始イベントでは無視されます。この属性は、イベント・サブプロセスを包含しているサブプロセスを中断すべきかどうかを示します。包含しているサブプロセスが中断されない(非中断)場合は、イベント・サブプロセスを含む複数のインスタンスが平行して実行されます。この属性は、エラーイベント(それが常に真である)、または補償イベント(それが適用されない場合)には適用できません。

境界 説明
イベント・サブプロセスに使用され、それを内包するプロセスを中断します。
イベントの境界は実線の円で表します。
イベント・サブプロセスに使用され、それを内包するプロセスを中断しません。
イベントの境界は点線の円で表します。