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終了イベント

終了イベント

名前が示すとおり、終了イベントは、プロセスが終了する場所を示します。シーケンスフローという用語の意味では、終了イベントがプロセスの流れを終了し、シーケンスフローを終えることを表します。終了イベントから先へは流出シーケンスフローを接続することはできません。

結果

BPMN の終了イベントには、次の9タイプがあります。
なし、メッセージ、エスカレーション、エラー、キャンセル、補償、シグナル、停止、および多重です。

これらのタイプは、終了イベントに到達した結果(または結論)を定義しています。したがって、これは終了イベントの結果と呼ばれます。

マーカー 説明
モデラーは、イベントタイプを明示しません。また、サブプロセスの終了を示し、親プロセスに戻ってプロセスフローを継続させるためにも使用されます。
プロセスの終了時にメッセージが関係者に送信されることを示します。
この終了タイプは、エスカレーションが起動されることを示します。その他のアクティブなスレッドは、これに影響を受けず実行は継続されます。
エスカレーションは同じエスカレーションコードを持つエスカレーション・キャッチ中間イベント、または階層的に最も近い上位アクティビティのエスカレーション・キャッチ境界イベント(エスカレーションコードは不要)でキャッチされます。階層内にそのようなエスカレーション中間イベントを持つアクティビティがない場合、そのプロセスの動作は保証されません。
この終了タイプは、終了時にエラーイベントを生成することを示しています。エラーは同じエラーコードを持つエラー・キャッチ中間イベント、または階層的に最も近い上位アクティビティのエラー・キャッチ境界イベント(エラーコードは不要)でキャッチされます。そのようなエラー中間イベントを持つアクティビティがない場合、そのプロセスの動作は保証されません。プロセスを実行するシステムは、プロセス·インスタンスを終了しますが、この場合は追加のエラー処理を定義できます。
この終了タイプは、トランザクションのサブプロセス内で使用されます。トランザクションが取消され場合、サブプロセスの境界に置かれたキャンセル中間イベントが起動されるべきことを示します。また、トランザクションプロトコルのキャンセル・メッセージがトランザクションに関与するすべてのエンティティに送信されるべきであることを示します。
この終了タイプは、補償が必要であることを示します。アクティビティが特定されている場合は、それが補償されるアクティビティになります。それ以外の場合は、すべてのサブプロセスを含むトップレベルで開始するプロセスである場合は、そのプロセス内で完了したすべてのアクティビティを逆の実行順序で補償処理(ロールバック)を進める対象になります。補償すべきアクティビティは、その境界に補償中間イベントが置かれていなければなりません。
この終了タイプは、プロセス終了時にシグナルがブロードキャストされることを示しています。そのシグナルは、そのシグナルを受信することができる任意のプロセス(複数可)にブロードキャストされます。シグナルは、プロセスレベルまたはプールを越えて送信できます。この点は特定のソースとターゲットを持もつメッセージとは異なっていることに注意してください。
この終了タイプは、プロセス内のすべてのアクティビティがすぐに終了する必要があることを示します。これは、マルチインスタンスのすべてのインスタンスが含まれています。プロセスは、補償またはイベントを処理せずに終了します。
これは、プロセス終了時に複数のイベント(終了結果)が生じることを意味します。それらのイベントのすべて(例えば、複数のメッセージ送信があるかもしれません)が発生します。どんなイベントを結果として適用するのかは、終了イベントの属性で定義します。